| ４日（土） | 夏は過ぎ ひとの部屋行き 髪を切る |
| ９日（木） | センスやて？ アンタのセンスを 疑うワ |
| 11日（土） | 暗闇の 自販機 蛙の テリトリー |
| 16日（木） | おそるべし ショウジョウバエの 図太さヨ |
| ９月４日（土） |
夏は過ぎ ひとの部屋行き 髪を切る 夜中、窓の外から聞こえる虫の音 (まさか[ムシノオト]などと読むヤカラはおるまいのぉ？ [ムシノネ]であるぞヨ) が夏の終わりを知らせてくれる、きょうこのごろ。少しは涼しくなった・・・とわゆってもまだまだ暑いきょうこのごろ。 初夏、新規購入したバリカンによって、毛足３mmの 巨大たわし と化した我が頭部も、すっかり使い古した歯ブラシ になってしまっておった。 最初に自分で頭を丸めたのは、さぁ これから冬本番 とゆう、寒い時期ぢゃった。その直後に風邪をひいてしもぅた教訓から、「今年は寒くなる前に丸めておかねば・・・」とヒソかに心に決めておった。 昨日の夕方、例によって、ぷぅ仲間の◯◯タ氏から電話がござった。明日（つまり今日のことなんぢゃが）ワシの部屋に寄るとゆう。 ワシと◯◯タ氏の部屋は、徒歩６分＝ちゃり３分＝バイク２分 の距離にあるのぢゃが、突然訪問された折に自家発電など行っておって あられもなき姿をさらしてわまづいので、あらかじめ連絡をとることにしておる。（◯◯氏にはそのような思惑はないかもしれぬが、実際、彼から電話があった折にワシの方が取込ンでおったことわあるのぢゃ）「えぇよぉ」 と返事はしたものの、先刻の決意を思い出し 「あぁ！ そぅそぅ！ お願いがあったんだけど・・・」 バリカンの導入によって自らの手による散髪も苦ではなくなったのであるが、耳の上あたりだけはやっかいなので、そこを（金のかからない）ヒトの手に頼ろうと考えたのぢゃ。 その旨(ムネ)伝えると、彼はココロよく承知したうえ、思いも寄らぬコトをクチバシりヨった。 「俺もそろそろ切りたいんだけど・・・」 これまで９ヶ月余りに渡って、ワシのハサミとバリカンを拒み続けてきたぷぅ仲間の◯◯タ氏であったが、経済的たくわえがココロモトなくなって倹約のネタを求め始めたのであろうか？ 我がバリカンに頭部をユダネる覚悟ができたようである。 コラえ切れずに緩むワシのホホ肉。 「刈ったる、刈ったる、ソッチで・・・」 「こっちでェ？」 ワシの部屋は狭い。詳細は省くがとにかく狭い。対して彼のアパートには６畳２部屋の他にちゃんとした（ダイニング？）キッチンまである。ビニールシート張りのそのキッチンでコトを行えば、あとの掃除も楽とゆうものぢゃ。 翌日（きょうのことなんぢゃが）の午前10時以降、ワシが彼のアパートにマイ・バリカンを持参することで合意し、電話を切った。 そして、きょうの午後１時過ぎ、ワシは「起床したゆえ、バリカンを持参して訪問せよ」 との電話を受けた。そして、あろうことか、「俺はイイから」と付け加えられてしまった。１晩とゆう、自分のボウズ頭の完成予想図を描くには十分過ぎる時間を与えてしまったのが失敗ぢゃった。きのうのうちに引導渡しておくンぢゃった。彼の覚悟とわ、その程度のモンだったンぢゃのぉ。 件のバリカンと各社掃除機対応のブラシノズルをタズサえたワシは、折り畳み自転車にまたがって茶畑の間を突っ切り、墓場の脇を抜けて◯◯タ氏のアパートに辿り着いた。 彼が夢中になっておるフジテレビの『ちぇきべえ』が終了するのを待って、作業にとりかかる。 掃除機を脇に待機させ、キッチンに１脚しかないイスにうつ伏せになり、３mmのアダプタをはめたマイ・バリカンを◯◯タ氏にユダねる。 「みゅぃ〜〜〜〜〜ン」 およそ15分ほど経過し、９割方できあがった頃、イスに突っ伏したワシの脳天の先にある玄関ドアでなにやらモノおとがする。 「なんか来た」 （どうせまた◯ンタッキーかピザ・◯ィリーのチラシでも入れに来たんぢゃろぉ）と思ったワシは、だからどうしたとゆう意味もなくつぶやいた。ところが、サラッと聞き流すかと思われた◯◯タ氏はバリカンを止め、立ち上がって振り返ると３歩先のドアノブに手をかけつつ、 「おぅ・・・」 すると、開きかけたドアの向こうからも、 「おぅ・・・」 なにごとか と頭をもたげるワシ。そこに立つのはワシが１年半前まで働いておった某社の同僚（ぢゃった）＝ヒ◯◯◯氏であった。 ◯◯タ氏とヒ◯◯◯氏とは仕事上のつながりはほとんどなく、入社も同期でわなかったが、同い年であったし、共通の趣味（バイク、写真、Mac・・・）もあったし、割と親しい友人といったところであろうか？ 「なにやってんの？？？」 なにごとか と思ったのはむしろヒ◯◯◯氏の方だったらしい。（そりゃ、そうぢゃ） 「散髪。」 見たまンまヤン な回答をし、 「マズいときにきたねぇ」 苦笑しつつ、首がつかれてうなだれるワシ。 バリカン係が作業を継続するのを待っておったが、なかなか戻ってこない。とゆうのも、ヒ◯◯◯氏が戸口にたったまま、なかなか部屋に入ってこない。 （なにしてんねや？） 再び視線を上げると、ワシとヒ◯◯◯氏との中間地点にいる◯◯タ氏が、ワシの頭とヒ◯◯◯氏のもものあたりを交互に見比べておる。◯◯タ氏のからだ越しに戸口に目をやるワシ。 そろそろ２歳になろうとするヒ◯◯◯氏の愛娘[マナムスメ]が、毛足３mmの巨大たわしに恐れをなし、おとうさんの後ろに隠れておった。 |
| ９月９日（木） |
センスやて？ アンタのセンスを 疑うワ ＜期間限定ネタにつき、お早めにお召し上がり下さい＞ ワシが毎日のようにチェックしているページのひとつにやじうまWatchというのがある。あやしいライター（未確認）がネット上のいろんなサイトで拾ったネタをひとひねりしている心地よいページなんぢゃが、９月８日付けでこんなのがあった。 センス「買う」ヒトより「SOTECが出すまで待つ」ヒトの方が多いのはセンスあるヒトのジョークだとゆうのが筆者の言い分のようぢゃが、ソレは十中八九Macユーザーと思われる筆者の希望的観測であって、ホントはマジだとワシは思うゾ。 筆者に届かぬように小声でつぶやきながら、ワシはアンケートのページに飛んだ。 2位につけていたハズの「SOTECが出すまで待つ」が「見てから」を大きく引き離してトップに立っていた。 このままでは上の筆者にとって悲しむべき事態に陥ってしまうと考えたワシは、少しでも筆者の望むであろう方向に貢献すべく、「そもそもMacが嫌いだ」に清キ１票を投じておいた。 投票を終えて最新の集計が表示されたとき、微動だにしない「買う」と「見てから」をしり目に、「SOTECが出すまで待つ」は票を２つのばしておった。 後日談 |
| ９月11日（土） |
暗闇の 自販機 蛙の テリトリー 夏の夜中、我慢しきれず、最寄りのスーパーの駐車場に設置してある自動販売機まで、清涼飲料水を買いに出ることがある。その駐車場は、スーパーの営業時間を過ぎると水銀灯が消されるので、暗闇に自動販売機の明かりだけがコウコウと浮かび上がる。 暗闇の明かりにはいろんなイキモノたちが集う。蛾、カマキリ、羽虫[ハムシ]・・・ そして蛙[カエル]。 これまでに何度か、自販機の取り出し口に手を伸ばして、そこにへばりつく蛙とアヤウく握手しそうになって、心臓バクバクしたことがある。 （カエルって夜行性ぢゃろぉ？ なにゆえわざわざかような明るいトコロにへばりついておるのぢゃ？） ヒソカに疑問を抱いておったワシは、本日、ついに、その答えを得た。 ミスティオレモンスカッシュの上、重力に逆らって１時の方向を向いておった、10円玉にのりそうな大きさのカエル様が、おもむろに２時の方向に向きなおった。その鼻先を、１匹の羽虫が横切ろうとする。次の瞬間、カエル様のカラダがピクッと震えたかと思うと、先刻の羽虫の姿はかき消えておった。なにごともなかったようにトボケ顔で鎮座するカエル様。 さよう。カエル様はワシの見ているまン前で、たった今、お食事をなさったのぢゃ。 野生のお猿さんやイノシシが、民家に入り込んで日々の糧を得ることもあるらしい現代、カエル様が人工的な昼の空間に網を張ったとしても不思議はないわいのぉ（同じ次元で語ってよいのか？）。 畳１枚半もあろうかとゆう大形の自動販売機から、１歩、２歩と後ずさって、その全体をながめると、都合４匹のカエル様がそれぞれのナワバリを主張しておった。 |
| ９月16日（木） |
おそるべし ショウジョウバエの 図太さヨ スーパーの店頭にナシがお求め安い価格で並ぶようになりました。 秋ですねぇ〜。 ここ２週間ほど、ワシの部屋では、ショウジョウバエを飼育しておる。 もちろん、イズコかから卵や幼虫や、いわんやツガイの成虫などを譲り受けて繁殖させておるわけでわない。ヤツラは頼みもしないのにイズコからかやってきて、ワシの部屋に申し訳程度に備え付けられておるキッチンの生ゴミ入れ周辺で勝手に増殖を始めたのぢゃ。つい３日前まで、ワシわ、のどをウルオすために、500mlの空きペットボトルを利用して、冷たいゴールドブレンドを作っておった。 夏の始めはその都度コーシーカップにフリーズドライを入れて水道水を注ぎ、スプーンでガムシャラにかき回して溶かしておった。 が、空きペットボトルをモチいれば、栓をしてシェイクすることによって手軽に溶解させることができるウエに、腕と手首のトレーニングにもなり、さらに、そのまま冷蔵庫に入れて冷やすことができる・・・画期的な利点に気が付いたのぢゃ。 ところが、おととい、洗って乾かしておった空きペットボトルの内側までもが、あのいまいましいラグビーボールに侵略されておることに気付き、この方式は廃止をヨギなくされてしまった。 きのうの夕刻、コーラが飲みたくなったワシは最寄りのスーパーにオモムいた際、入り口脇に並べてある１袋＝５コ入り＝398円也 のナシを購入した。 そして、日付けがかわった今日。小腹の空いたワシはおもむろに冷蔵庫からナシを１コ取り出し、果物ナイフでその皮をムキ始めた。 北極附近からムキ始め、ちょうど北回帰線あたりまでムキ進んだとき、視界のスミに黒い点を捕らえたワシは果物ナイフを止め、息をのんだ。北緯75°ほどの地表にほぼ静止しておるその黒い点にフォーカスをあて、ズームインするワシ。 （これだけ前フリしたンぢゃから、もはや説明わ不要であろう。） ソイツわ、たった今被覆を剥ぎ取られて、ミズミズしい果肉をアラワにしたばかりのソコに、熱く激しい接吻を繰り返しておったのぢゃ。 「こンのボケ、フライングもはなはだしい！」 「皮で我慢しとくっちゅう謙虚さはないモンかい！」 「どうせまるまる１コなんゾ、喰い切れんぢゃろぉが！」 そのナシ、どうしたかって？ 喰ったさ。 あったりまえぢゃん！ |